フィラリアの幼虫は蚊によって媒介され、愛犬の体内で成長し、20〜30cmのソーメン状の成虫となって心臓に寄生します。感染が成立すると、心臓・肺・肝臓・腎臓など全身の機能不全を起こします。今でも、犬の死因のトップはフィラリア症です。獣医師会の報告では、一夏予防をしなければ38%、二夏ともなると、89%の犬がフィラリアに感染するといわれています。ただし、予防率の低い地域では、この率は更に高くなります。蚊は一般的に気温が15度を越えると吸血活動を開始します。この蚊の吸血活動によって犬の皮下・筋肉内にフィラリアの幼虫が注入され、その幼虫が2〜3ヶ月かけて皮下・筋肉内を移動し、血管・心臓内へ到達してしまうのです。
フィラリア予防薬は、この筋肉移動中の幼虫を毎月駆虫することにより、心臓内への寄生を予防します。よって、蚊が見られなくなった翌月(この地区では11月)まで予防薬を飲ませる必要があります。途中で止めてしまったら、それまで予防薬を飲ませていた意味がなくなります。なぜなら、冬の間にフィラリアが心臓に到達し、寄生してしまうからです。心臓に寄生したフィラリアを駆虫することは不可能ではありませんが、愛犬の命を奪う危険性が非常に高くなります。この恐ろしい病気から愛犬を守ってあげるために、フィラリア予防は忘れずにしっかり行ってください。